ピンポンTHE ANIMATIONの名台詞を紹介!かっこいい卓球がここに!
スポーツ漫画は、いくつもあるしアニメ化もされています。
でもその殆どは必殺技を叫ぶ!
そんなものなくても日常は劇的で刺激的であることを本作は教えてくれる。
今回紹介するのは「ピンポン THE ANIMATION」
本作は、漫画家・松本大洋氏による漫画原作のアニメ化です。
普段スポットの当たらないスポーツをより魅力的でカッコよく見せることもできるのがアニメの力でもあります。
本作の主人公達は、人間離れした必殺技も出せないけど台詞・音楽・声優・演出全てにおいて死角なし。
多分、10年はこれを超えるスポーツアニメは出ないと断言できる作品です。
Contents
この作品をオススメする理由3つ
「松本ワールド全開の台詞回し!とがり過ぎてるキャラ」
「激アツなロック・一瞬を劇的な物にするテクノ」
「絵が動くという楽しさを教えてくれる湯浅監督」
簡単なあらすじ
タムラ卓球場で小学生時代から卓球をやっていきたペコ(星野裕)とスマイル(月本誠)。
ペコは、卓球の才能が抜群でそんな自分に自惚れているところがあります。
一方スマイルは、感情をあまり表に出さず小学校ではいじめられたりしていたがペコのお陰で卓球と出会い卓球を習い始める。
スマイルの実力は、いつしかペコを追い越すほどになっていたが、ペコを相手にすると遠慮や憧れから本当の実力を抑えてしまっていた。
二人の前に、他校に中国からやってきた留学生チャイナ(孔文革)が現れる。
いつもの調子でチャイナに勝負を挑むがスコンク(相手に無得点で負けること)で破れるペコ。
悔しさでショックをうけるペコを尻目にスマイルの本当の実力に気づいていたチャイナはスマイルに勝負を挑むがそれを拒否する。
そんなスマイルを高校の卓球部顧問である小泉丈は、真剣勝負の相手に手を抜いていると看破する。
叱咤激励を受け群群と頭角を表すスマイルを県内最強の海王高校卓球部のドラゴン(風間竜一)も一目置き、ペコは置き去りにされたような気持ちで一度は卓球をやめてしまう。
見かねたペコを救ったのはもう一人の幼なじみであるアクマ(佐久間学)であった。
ペコは再びラケットを握りの師匠であるオババと共に練習を再開するのであった・・・
「ピンポン THE ANIMATION」のここが凄い!
松本ワールド全開の台詞回し!とがり過ぎてるキャラ
松本ワールド作品のキャラクターは、非常に感情移入させられます。
それというのも、松本大洋氏の漫画キャラクターは非常に人間臭く、悩みや葛藤をシンプルに体現してくれいているのです。
シンプルさという意味ではペコは、その代表格と言えます。
ペコの台詞
I Can Fly!!
オイラ飛べるっ…
ピカピカ見えるっ!!ピンピン動くっ!!
インパルス走るっ!!永久記憶不滅っ!!
反応!反射…音速!高速!
ピンピン動くっ!!もっと!もっと!
速くっ!速くっ!
心の中で3回唱えな、
ヒーロー見参!ヒーロー見参!ヒーロー見参!
そうすりゃオイラがやって来る。
ピンポン星からやって来る!!
元気だせスマイル!!地球は丸いぜっ。
スマイルが呼んでんよ。
シェーシェーだぜ、孔さん。あんたのおかげで、オイラひとつ強くなる事が出来たよ。あんたはオイラに飛び方を教えてくれた。
キャハハッ・・・ 飛んだよ 飛んだ・・・ やっぱり飛べたっ‼
セリフだけ見ると子供ぽくって、一見するとアホな子です。
ただ、ピンポンの中のペコの成長は
シンプルであることこそが、最強であり最高の近道だと教えてくれます!
他のキャラクターもペコとは違う成長を見せてくれるのも本作の魅力です。
まだ見ていない人はyoutubeの「ピンポン」ラリーCMはキャラクターの雰囲気を知るのにいいCMだと思うので一度視聴してみるといいですよ。
激アツなロック・一瞬を劇的な物にするテクノ
アニメに限らず映像作品って最初の15分が本当に重要です。
作品が過剰に作られ過ぎた今のような時代だとそれがもっと短くなっているようにも感じます。そのためオープニングは、見ている側に視聴するかしないかを決める選択肢として重要な要素です。
オープンニング曲は、爆弾ジョニーさんが歌う「唯一人」はロックな歌声と実写の映像をトレースしたようなカメラワークの映像と相まって一気にピンポンの世界観に引き込まれます。
本編ではロックのようなストレートさは無い物の、牛尾 憲輔さんの奏でるテクノは単調になりやすいスポーツアニメをリズミカルで緊張感のある物にしてくれています。
テクノってアニメ作品ではあまり使われることがないのですが、ピンポンにおいてはドンピシャでストーリーやキャラの心情に引き込まれている観客側の心情を邪魔することなく盛り上げてくれます
牛尾さんにオファーを出したプロデューサーさんに感謝です!
アニメ版のピンポンを3割増しに引き揚げた音楽を是非聞いて頂きたいです。
絵が動くという楽しさを教えてくれる湯浅監督
アニメって原作ファンに受入れらない場合があります。
それは、どうしても原作ファンは動きや声などを自分で頭の中で想像しているのでそのイメージと違うと違和感が出てしまうのです。
特にピンポンの作者である松本大洋氏の作画は非常に独特で作品ごとにの描き方を変えることがあります。
本作ピンポンでは、どことなく版画のようで陰影を全て線で表現していたり極端な魚眼レンズを使ったような画面構成が多いです。
人によっては、そういった描画手法が苦手という人は多いですがそこが松本作品の魅力でもありアニメ化の難しいところでもあります。
原作を最高の形でアニメ化してくれてより一層魅力を引き出してくれるのが天才・湯浅 政明監督です。
湯浅監督も松本大洋氏同様に独特な作画をするかたでキャラを似せることよりもストーリーやキャラクターの心情描写に定評があります。
本作では、漫画のコマ割りのような表現を使ったり実写をトレースしたようなカメラワークを使ったりと多彩な映像表現を使用しています。
止め絵の完成度を求められるキャラクターアニメとは真逆に、動きの楽しさを純粋に面白いと感じさせるのは湯浅監督の特徴であり湯浅監督と松本大洋氏の相性は抜群だと思います。
ただ、特徴のある絵柄って作監や動画マン泣かせで物凄い大変!
ここまでの完成度に引き揚げた作画マンの皆様に感謝です。
まとめ
上記で上げたようなオススメ理由の他にも声優参加されている”野沢雅子”さんを始めとする声優人の完璧な演技も本作の魅力でもあります。
特に、“ドラゴンボール”の悟空のイメージが強い野沢さんの演じるオババは惚れてしまうほどカッコいい女です。野沢さんってやっぱり凄い役者さんだなと感じてしまいます。
良作に触れて頂く機会に、この記事がなれば幸いです。