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空の青さを知る人よ作品紹介!長井龍雪監督作品の魅力

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「誰しも、あの日に戻れれば」

「あんな事言わなければ」

「伝えたかった言葉」

なんて過去を振り返る思い出がありますよね?

過ぎてしまった時間は取り戻せないからこそ宝物であり先の未来へと繋ぐ架け橋なのです。

そんな、切なさと美しさを映画化したのが今回紹介する

空の青さを知る人よ

アニメって恋愛系の映画が本当に少ないのですが、本作の監督である長井龍雪監督はアニメらしい表現と感情の機微を描くのが非常に美味い方です。

監督作品の紹介も含めて「空の青さを知る人よ」の魅力をお伝えしていきます。

 

この作品をオススメする理由4つ

過去に失敗したと思っている大人にこそ見て欲しい

慎之介を演じる吉沢亮さんの演技が素晴らしい

あいみょんの曲がとにかく気持ち

秩父三部作・長井監督作品紹介

簡単なあらすじ

山並みの美しい田舎町に住む姉妹、あおいとあかね。

高校生である相生あおい(あいおいあおい)は、進路を決めるように姉であるあかねや先生に促されるがどこか無関心でそんな自分にも嫌気がさしていた。

逃げるように音楽に打ち込んででいたある日、姉の昔の恋人である慎之介こと「しんの」が高校生の姿で現れる!

時を同じくして、大人になった慎之介が町へ帰ってくる。

「過去と現在」が入り混じり、絡み合った心を解きほぐすように進む恋愛物語です。

 

過去に失敗したと思っている大人にこそ見て欲しい

本作では、二人の慎之介が同じ場所と時間に存在します。

少しややこしいので高校生である慎之介を「しんの」

大人になって人生に疲れている慎之介をそのまま「慎之介」

と称します。

 

二人は、同一人物ですが13年という時を経て性格や考え方に大きな変化がおきています。

「しんの」は髪を赤く染め前向きで夢に邁進しているのに対して、「慎之介」は夢に破れどこか投げやりです。

そんな二人に共通しているのは、「あかね」に対して複雑な感情を抱いている事です。

少し表現の仕方は、変わってしまっているけど二人とも「あかね」を大切にしたいという気持ちは変わっていません。

その事が感じられるだけに「しんの」に対しての恋心を抱く「あおい」は、姉と「しんの」を合わせまいとしてしまいます。

この辺の「あおい」の心の揺れ動きや過去を振り返って歩み出そうとする「慎之助」と「あかね」の心を感じられるのが本作の素敵なところです。

大人になると誰かに感謝して応援したくなることって少なくなりますよね?

過去に失敗したと感じていたら尚更です。

この映画では、登場人物全員を応援したくなる気持ちが湧いてきます

それと同時に、自分自身を応援する気持ちも湧いてくるのが本作の魅了の一つだと思います。

 

慎之介を演じる吉沢亮さんの演技が素晴らしい

本作の声優さんは、「相生 あかね」を演じる吉岡里帆さんと「金室 慎之介」を演じる吉沢亮さんという二人の役者さんが演じてらっしゃいます。

特に注目したのが、本作で長編アニ声優を初めて経験された吉沢亮さんの演技力の高さです。

声優さんではないのに「金室 慎之介」と「しんの」二人のキャラクターを完全に別の人物のように演じ分けられています。

キャラクターの性格に明確な違いがあるので極端な演技をすれば演じ分けは役者さんにとって難しくはないのかもしれませんが「しんの」の頃の記憶を引きずったままの「慎之介」を声だけで演じるのは難しかったようです。

そのことについて吉沢さんは

「単純に声をどうしようかと思いました。同じ人間だから同じ声であることはあるんですけど、2人が言い合うシーンもあったし、どうやって演じ分けたらいいのか。それぞれ異なる声のトーンを意識して、頑張って演じ分けようとしました」

シネマトゥデイ

(吉沢亮、歌唱シーンの裏話明かす!『空の青さを知る人よ』でアニメ声優初挑戦)より
2019年9月24日 12時00分

二人の慎之介が言い争うシーンなんかは大人の男性にはグサっとくる台詞が多くて違和感なく演じ分けている吉沢亮さんの演技力の高さが際立つシーンです。

 

あいみょんの曲がとにかく気持ち

10代20代女性に絶大な人気を誇るシンガーソングライター「あいみょん」が本作の劇中主題歌を担当しています。

劇中歌もそのままズバリ「空の青さを知る人よ」という曲名です。

導入部分で歌っている気持ちは、どことなく過去の恋愛をひきづっている女性の気持ちを歌っているようで劇中で流れてきた時にすごく泣けます。

全然好きじゃなかった
ホラー映画とキャラメル味のキス
全然好きになれなかった
それなのにね
今は悲鳴をあげながら
君の横顔を探している

どこか吹っ切れた「あおい」と「しんの」が歌詞に乗りながら空を駆けるシーンでは気持ち良さを感じさせてくれます

 

秩父三部作・長井監督作品紹介

本作の舞台は、場所こそ明確に表示されていませんが埼玉県北西部の秩父地方を舞台に描かれていると思われます。

山間地が多く、神社仏閣を大事にする地方の美しさを作中でも表現しています。

  • あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
  • 心が叫びたがっているんだ
  • 空の青さを知るひとよ

3作品を評して、秩父三部作と言う方もいます。

地方都市を作品の舞台にするのは長井監督の映像に対する考え方が引き立つからかもしれません。

長井監督ご自身もいっていますが、私は監督のことを引き算ができる数少ないアニメ監督だと思います。

多くのアニメ監督って設定バリバリで聞いたことのない単語を羅列した作品を演出することが多いですが長井監督の劇場作品では、非日常的要素はシンプルなことが多いです。

その分見ている側に、必要以上な混乱を与える事がなく物語とキャラクターや演技に集中できます。

 

まとめ

シンプルだからこそ、美しく・伝わりやすい。

それが長井監督作品の魅力だと私は思います。

 

長井監督は、私の同郷であることや制作進行から這い上がった苦労人ということもあり必要以上に肩入れしてしまうのですが個人的には尺の使い方や役者さんやスタッフの良いところを汲み取るのがお上手です。

過去の思い出を引きずって前に進めなくなった人やドラマとしてアニメに引き込まれたい方には特にオススメできます。

 

良作に触れて頂く機会に、この記事がなれば幸いです。

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